ここでは、これから福祉施設を建設したいと考えている企業向けに、主な施設の種類と特徴について解説しています。目的や周辺住民のニーズを踏まえて建設する施設を選ぶことが、ビジネスの成功につながります。
福祉施設とひと口に言っても、その種類はさまざま。それぞれの施設で対象とする利用者やサービス内容が異なるのはもちろん、適した立地条件なども違ってきます。気になる施設があれば、詳しい情報をチェックしておきましょう。
要支援2以上の、認知症の高齢者を対象とした施設。5~9人の少人数ユニットで、家事などを分担して生活するのが特徴となっています。居室は個室が原則ですが、キッチン・トイレ・浴室などは共用となっている施設がほとんどです。
障がいを持つ人が、食事・入浴・排泄といった必要なサポートを受けながら共同生活を送る施設。地域との交流を通して自立した生活を送ることを目的としているため、建設においては周辺住民の理解を得られるかどうかが重要となります。
ナーシングホームとは、介護サービスと医療ケアをひとつの施設で提供しているホームのこと。建物の仕様は一般的な住宅型有料老人ホームと同様ですが、車椅子でも問題なく生活できるよう設備を整える必要があります。
都道府県から特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設で、食事・入浴・排泄といった生活上の介護サービスを受けられます。各利用者の居室は個室が原則となっており、面積は13m2以上を確保しなければなりません。
掃除・洗濯といった生活支援や、外部からの介護サービスを自由に受けられる、自立~要介護(軽度)の高齢者向け施設。施設はバリアフリー構造となっており、体が不自由になっても安心して生活できる環境を整える必要があります。
自由度の高い生活を送れる高齢者向けの賃貸住宅。生活相談・安否確認サービスのほか、食事の提供・外出の付き添いといったサービスをオプションで受けられます。建物の構造は、バリアフリー設計であることが必須です。
デイサービスを開設する際には、まずはデイサービスの種類について理解を深めておくことが大切です。そのうえで、人員や設備、運営について定められている基準について確認し、すべてを満たしておく必要があります。